7/19苫小牧支部7月例会報告

2023年7月20日 苫小牧市民会館にて苫小牧支部7月例会が行われました。
例会のテーマは「後継者不在率68%!他人事じゃないぞ 事業承継」。北海道の約7割は後継者が決まっていないということが発表されています。いずれ来る事業承継のために、今現状悩んでいるかもしれない事業承継、、、様々な視点があると思います。
例会参加者はオンライン参加も含め78名となり、その関心の高さが伺えます。

本例会は
①企画の経営厚生労働委員会 秋山副委員長より「事業承継のポイントと事業承継の現状と課題」を発表
②苫小牧支部会員実践報告
③グループ討論「繋ぎたい我が社の強み」
の三部構成で開催しました。

オンラインも含め78名が参加
報告する秋山経営厚生労働副委員長

②実践報告では、事業継承に真っ只中取り組まれている株式会社電気工事西川組 代表取締役社長 西川良雄氏に「叔父~私~そして社員へ繋ぐ~経営指針で学んだ私の決断!」をテーマにご報告をいただきました。

報告する西川氏

事業承継にもいくつか形があります。大きく「親族内承継」、「社内承継」、M&Aなどの「社外承継」となり、西川社長は「社内承継」にてご準備を進めてらっしゃいます!そのリアルなお話しが聞けることは大変貴重な場となりました。

西川社長は71年同社に入社し、同友会では青年経営者部会「青年経営者懇談会(現・友知会)」に所属、経営指針研究会を4期生で学びます。また苫小牧発明研究会発足当時から事務局員として携わり、地域に関わりながら仕事に明け暮れます。専務取締役として社内をまとめあげ2012年に二代目社長に就任されました。
先代である創業者からは、引き継ぎらしいものはなく、ただ会社や仕事に対する教えを聞き、それを必死に守りながら会社を軌道にのせます。
その教えは、
①工事だけではなく違うことにも挑戦しないといずれ困る時が来る
②仕事の80%で経営できる会社、業態をつくり、20%が利益としてプラスになるように。
③やさしい事より難しいこと、誰もやらない事をやること
そして、その根底には同友会・経営指針での学び、地域社会に携わってきて得た学びがあったそうです。

歴史を踏襲しながら、社風を築きあげた西川社長は、これからも会社を発展させ地域と共に歩んでいる会社を存続させるためにも、次の承継では親族内継承ではなく、社内継承を選択しました。社名でもある「西川」というネームを引き継ぐことも大切にしながらも、会社の歴史を汲み取り、社員の事を考え、向上心を持ち合わせているという社員に託されます。

西川社長は事業承継について
①社長は一人で悩んでしまう。後継ぎの人へ課題や心配事を引き出し助言していきたい。
②自分が承継した時、中間で、それからどうしていくか、軸のブレを無くすことが大事。
③自社の歴史や未来、社員の雇用・働く環境を守ること。事業承継することとは何かを考える。
④後継者になるために最低限必要なことは「人間性」、「資格取得」、「経営者の学び」
⑤前に進むために汗をかいて「挑戦」するのは良いが、お金だけの「投資」には安易に関わらない。
⑥引き継いだ時から、次に渡すときにどうあるべきか考えておくこと
とし、「企業を持続的に維持向上させることで、地域経済全体の活性化につながることを中小企業の経営者は絶対に忘れてはならない」と呼びかけました。

さらに、ご自身が大病をされてから、「最大のパートナー」である社員の健康第一を考え、会社の健康経営とつなげることの重要性もお話しされました。
初代から引き継いだ教えと、二代目から三代目への訓示としてこれからも引き継いでほしい気持ちと電気工事西川組への思いを惜しむことなく赤裸々に語っていただきました!

グループ討論では「つなぎたい我が社の強み」をテーマに自社の強みについて学び合いました。業種や立場も違いますが、多いに語らうことができたものになったと思います。やはり目に見えにくい強みである社員、技術力、社風などが業種を問わず、共通して強みとして挙げられました。

最後に、経営厚生労働委員会 河合委員長が「事業承継は時間がかかり、そして経営者に必ず訪れるものです。つなげたい自社の強みを後継者の方と一緒に考えてほしい。ぜひ自社に、自身に持ち帰ってください」とまとめました。

(投稿/経営厚生労働委員会)

北海道中小企業同友会 苫小牧支部

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